little cloud coffee

コーヒーが好きで毎日飲んでいます。ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、どこへ行っても必ずお気に入りのカフェがあるので、それと同じように毎日でも通いたいカフェを作りたいと思いました。ボク自身はブレンドやローストのことを学んだことはないのですが、20年以上、世界中でコーヒーを学んだ素晴らしいロースターに出会いました。よく職人たちと一緒に洋服を作っているので、コーヒーの可能性を引き上げることができる、そのロースターとのやり取りはとても自然な作業でした。このプロジェクトにおけるボクの役割は、コーヒー豆の開発を監修し、最終的にそのコーヒーが〈visvim〉のコンセプトに添っているかを確認することでした。

コーヒーに関して僕は素人のようなものです。ですが、結局大事なのは、自分の心に問いかけ「ボクはこれを飲みたい」と言えるかどうかということでした。試飲を何度も繰り返し、気に入る物もありましたし、正直口に合わないものもありました。先ほども言いましたが、お客様を満足させるために、本当に心に聞いて〈visvim〉にふさわしいブレンドを決めなくてはなりませんでした。

考えてみたら、コーヒーの開発は洋服のデザインとそれほど違いありません。毎日でも着たいと思える服を作っているので、コーヒーの開発にも同じようにアプローチしました。もし、何らかの理由で、自分が飲みたいと思えるコーヒーを作らなくても良いとしてしまったら、長年努力して作り上げてきた〈visvim〉の哲学とはまったく一致しないものになってしまいます。最終的にコーヒーは素晴らしいものになりました。毎日飲むのが楽しみですね。