Dissertation
VISVIM MOTORS CLUB
ヴィンテージカーの魅力は、現代の車よりも機械がシンプルで、自分が操っている感覚になれるところ。走っていると振動があって地面を感じるし、密閉されていないので外気とのつながりも感じられる。独特の音や匂いも好き。そういう個性があるからこそ、愛着が湧くのかなと思います。
| Category: | Brands |
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| Date: | 2026.08.10 |
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| Tags: | #visvim #visvimmotorsclub #vmc |
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世界中の車好きが集まって楽しむ「カー・ウィーク」
僕は今、アメリカ・カリフォルニアのカーメルという街で暮らしていますが、そもそもここを知ったのは、この街を含むモントレー半島で毎年8月に開催される、「モントレー・カー・ウィーク」という歴史ある大規模な自動車イベントに参加したことがきっかけでした。世界中からクラシックカー好きが集まるお祭りで、期間中は街のあちこちでさまざまなエキシビションやギャザリング、コンクールなどが行われ、街全体が祝祭のような空気に包まれます。会場には大きな自動車メーカーの経営者から一般の愛好家までさまざまな立場の人がいて、そこでは肩書きは関係なく、みな同じ価値観を共有する仲間としてつながることができる。そのピュアなパッションに惹かれて、僕も毎年、楽しみにしています。
ヴィンテージカーの魅力は、現代の車よりも機械がシンプルで、自分が操っている感覚になれるところ。走っていると振動があって地面を感じるし、密閉されていないので外気とのつながりも感じられる。独特の音や匂いも好き。そういう個性があるからこそ、愛着が湧くのかなと思います。




昨年は「WMV VISVIM CARMEL」の店舗でもVISVIM MOTORS CLUBのイベントを開催してお祭りに参加しました。店内にはおもちゃの車でレースができるミニチュア(と言ってもかなり巨大な)サーキットをディスプレイしたり、スタッフはMOTORS CLUBの揃いのツナギを着たりして、お客さんたちと一緒に盛り上がりました。このサーキットのジオラマは、車好きの友人が手作りで制作しているもので、建物や観客、小さな看板など細かなディテールまで本当によくできているんです。イベントでは大人たちもみんな童心に返って、楽しそうに遊んでくれていました。




実は、この時期は例年、僕たち家族にとっての束の間の夏休み期間でもあるのですが、いつもと違う形でこのイベントに参加して、visvimのスタッフや皆さんと一緒に過ごすことができたことはとてもうれしい体験でした。今年も楽しい企画を考えています。

ピュアなパッションが持つ力をシェアしたい。
カーウィークの数あるイベントの中でも、ラグナセカ・レースウェイで開催される「モントレー・モータースポーツ・リユニオン」はヒストリックレーシングカーのレースで、これに参加することは愛好家たちの憧れでもあるんです。僕も一昨年に続き昨年も参加する機会に恵まれました。
レースに出場するのは、いわゆる「ジェントルマンドライバー」と呼ばれる人たち。本業を別に持ちながら、純粋な情熱だけでレースに取り組むアマチュアドライバーです。もちろん近代的なモータースポーツで走るプロのドライバーもすごいと思いますが、賞金のためでなく、ただ好きだから走る、危険を伴う競技でありながら情熱を持って挑む彼らの姿は、どこか"ウィークエンド・ヒーロー"のようでとても魅力的に映ります。僕も以前から日本やイギリスなどでレースに参加したりしてきましたが、昨年もラグナセカ・レースウェイで走らせてもらって、とてもエキサイティングな体験ができました。


また、レースだけでなく、僕たちはvisvimとしてサーキット会場にブースを出展しました。1940年代のイギリス製の大型バスを持ち込んでlittle cloud coffeeの飲み物を提供したりして、会場を訪れる方々との交流を楽しみました。このバスはFodenというメーカーが戦後間もなく制作したコーチバスで、レーシングカーを運ぶために改造されたトランスポーターと呼ばれるものです。現代ではレーシングカーの運搬は箱型の無骨なトレーラーばかりですが、それに比べてフォルムや細かなディテール一つ一つが柔らかいデザインでとてもチャーミングですよね。塗装は当時の雰囲気を残していて、「MOTORS」などのグラフィックは車両ペインティング専門のベテランの職人さんにハンドペイントしてもらいました。ブースを通りがかる人たちにもとても人気で、バスの前で記念写真を撮る方がたくさんいたのは嬉しかったです。





「VISVIM MOTORS CLUB」は、そんな車に対する純粋で情熱的な空気感や感覚をファッションとして表現したいという思いから生まれたコンセプトラインです。グローブやドライビングシューズ、レーシングジャケットなど、ヴィンテージ・モータースポーツの世界観をもとにデザインしていますが、もちろん車に乗るときに限らず、日常のさまざまなシーンで楽しんでもらえればと思っています。何かに夢中になり、情熱を持って取り組んでいる人の姿は、それだけで周囲の人をワクワクさせる力があるから。そうした感覚を、このラインを通じて共有できたら嬉しいですね。

文:井出幸亮
写真:深水敬介
2026.08.10 Republished with revisions
2023.08.29 Original work published







