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Dissertation

WMV Spring and Summer 2025

WMVのものづくりにおいてはいつも、私自身が日常の中で身につけたいと思う服、使うことで喜びを感じられる服ということをテーマにしていますが、自分の感性も特に大切にしています。

Category:Philosophy
Date:2024.12.24
Tags: #ss25 #toaddasensibilitythatismyown #wmv #自分らしい感性を加える

自分らしい感性を加える

WMVのものづくりにおいてはいつも、私自身が日常の中で身につけたいと思う服、使うことで喜びを感じられる服ということをテーマにしていますが、自分の感性も特に大切にしています。

今シーズンで気に入っているのは、パッチワークのデニムスカート(*1)。キルトや着物の継ぎ接ぎのように色やデザインの異なる布地を組み合わせて作るパッチワークは、着古した服などを再利用したりしながら、時間と手間をかけて縫われます。私はそんなアンティークのパッチワークが好きで集めているのですが、そうしたものと同じように愛情を込めて、何種類ものデニムを別々にダメージ加工した上で継ぎ合わせ、スカートとして再構築しました。デニムは軽く柔らかなものを使い、繊細さを加えています。

コットンシルクを使った新しいシャンブレーもWMVのために特別に開発した生地です。伝統的なワークウェアに使用されるシャンブレーは通常コットンで織られますが、そこにシルクを混ぜることで、肌触りの良いリッチな質感をもたらし、また使い込んでインディゴ染めの糸が褪色する過程で生地が黄変することなく、美しく色が抜けていきます。このシャンブレーで作ったドレス(*2)は、私が今まで見たワークウェアの中でも最も美しいと感じています。

フェミニンな魅力という点では、ガラスビーズを使ったタンクトップ(*3)とスカート(*4)の2ピースも素敵です。ビーズの美しい輝きはもちろん、その適度な重みが身体のラインに沿って自然なドレープを生み出してくれる。現代の一般的な服はカジュアルなものが中心ですが、だからこそこうしたクラシカルな素材で少しだけかしこまったアイテムは特別に感じますね。

一方で、もちろん私はずっと昔からメンズ・ルックが大好きです。時々、夫のヒロキのクローゼットから服を借りて着ることがあって、いつも袖が少し長すぎたり、ジャケットの肩幅が大きかったりするのですが、自分の好きな人を身近に感じられるところが好きなんです。そんな日々の経験から生まれた今回のジャケット・コレクションは、袖は少し長めだけど、肩のラインはソフトで身幅もちょうどいい、シンプルでエレガントなジャケットに仕上げました。好きなメンズのスタイルに軽さや柔らかさ、美しさを加えて、新しい魅力を生み出せたらと思っています。

*1 0325105005003 SS ELEVATION SKIRT P.W. DMGD W
*2 0325105017003 VESPERA CHAMBRAY DRESS DMGD W
*3 0325105011003 BEADS TANK TOP W
*4 0325105008007 BEADS SKIRT W

文:井出幸亮

写真:深水敬介

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