Product Introspection: Hand-Sewn Goodyear Welt

19世紀後半に開発された近代製靴法の最高峰とされる「グッドイヤーウェルト」。その工法や特性をご紹介するイベント「Product Introspection: Hand-Sewn Goodyear Welt」を開催します。

「靴こそ実用性が最も問われるもの」であると、様々な場面でユーティリティウェアの魅力を説いてきた〈visvim〉は、長年、「手縫い」によるグッドイヤーウェルトでの靴作りにも取り組んできました。

接着剤の使用を最小限に抑えながら、強度と安定感に優れ、長時間履いても疲れず、また吸排湿性も高い。多くの特性を持つこの製靴法の最大の特徴は、ソールを張り替えることができるという点にあります。暮らしの中で使い続け、長い時間を一緒に過ごすことは、履き心地の良さと同じくらい大きな魅力です。

こうした高い実用性や魅力を形にするのは熟練の技術を持つ職人の手仕事です。このイベントのために特別に用意した〈BRIGADER BOOTS〉のレザーアウトソールは2層、〈T.W.O. BOOTS〉は3層。1層3.5mmの厚みのあるカウレザーソールを一針一針手で縫い合わせていく作業は、見ているこちらに力が入ってしまうような力仕事で、技術の高さだけでなく大変な労力、時間を必要とします。

近年ではコスト面から接着剤を多用し、底付けのプロセスを大幅に省略した製法を採用した靴が増え、グッドイヤーウェルトの技術を持つ職人の数は減少しています。

開催店舗では、手縫いによるグッドイヤーウェルトの実演を収録した映像を上映する他、販売する2型のブーツそれぞれの製靴工程やソール内部の構造がわかる見本、長年使い込まれた専用の工具などの展示を行います。希少な靴作りの魅力をこの機会に是非体感してください。

皆様のご来店をお待ちしております。

Event Schedule

17 - 25 Jun '23 @F.I.L. HIROSHIMA

24 Jun - 2 Jul '23 @F.I.L. TOKYO

8 - 17 Jul '23 @PEERLESS

15 - 23 Jul '23 @VISVIM GENERAL STORE

press contact: contact@visvim.tv

Movie, Photo: Takeshi Abe

Dissertation: Goodyear Welt / グッドイヤーウェルト　〉